危険度の高い組体操は禁止!安全なものはこれまで通り!と、理想的な形となりました!
皆さんこんにちは!
町田市議会諸派の矢口まゆです。
これまで、何度も何度も議会にて組体操について質問してまいりました。
組体操については、障がいが残ったり、命に関わるような重大事故の発生が多くここ数年問題視されてまいりました。
そんな中、自治体によっては組体操は全面禁止!とする自治体も出てきています。
子どもの事故予防について私はこれまで一番に熱心に取り組んできておりますから、この組体操についてももちろん質問を重ねてまいりました。
そんなこんなで、『矢口さんは組体操嫌いなんでしょ』と思われてしまう事が良くあります。
でも、実際は結構好きです。
組体操には組体操の良さがありますから、これまで長きにわたり学校現場で教育熱心な先生方が児童生徒に教えてきたのだと思いますし…。
なので、組体操を一律禁止!と言うのは、あまり賛成できず…。
組体操の中でも、命に関わるような重大な事故に繋がる技に関してだけ禁止すれば良い!と言う考えでおります。
2019年春の町田市の小中学校では、かなり難易度(危険度)の高い技が行われておりました。
人間起こし→7校
三段タワー→3校
四段タワー→1校
三段タワーや四段タワーは、補助者がついてもそもそも手が届かないですね。
スポーツ庁政策課学校体育室が令和元年7月5日に発出している事務連絡には、
『体育的行事における事故防止事例集』を参考にして児童生徒の健康を第一にした体育的行事の実施をお願いしますとしており、
この『体育的行事における事故防止事例集』には、このような内容があります。
“三段以上のタワーや立体的なピラミッドでは、周りに補助者の人数を増やしても、確実に補助することは難しい。小学生の場合でも、三段タワーを組み立てると、最上部の者の頭の高さは三メートルほどに達する。この高さから約40キロの重さの子供が落ちてきた場合、これを確実に受け止めることはできない。
立体的なピラミッドが崩れた場合も同様で、多くの先生たちが周りで補助をしていたとしても、ピラミッドの中心で土台になっている児童生徒には手が届かない。崩れることを前提に上に乗る子供にヘッドギアをつけさせたり、土台になる子供にプロテクターをつけさせたりしても、高い所からの転落や何人もが重なり崩れ下敷きになる危険な事故に関しては怪我を防ぐことができないと考えた方が良い。”
また、
“直前の限られた時間でしか練習できない学校現場の場合、高さを求める組立技は避けるべきである。安全を重視した組立体操は補助者の手の届く高さで実施すべきであり”
とも書かれている。
スポーツ庁政策課学校体育室が令和元年7月5日に発出している事務連絡では、“児童生徒の健康を第一にした体育的行事の実施”と書かれており、“安全を重視した組立体操は補助者の手の届く高さで実施すべき”と言う文言を照らし合わせると、自然と、
補助者の手の届く技のみを実施すべき
と導き出されると考えます。
そこで、2019年12月議会でこの内容を訴えたところ、今後はこのようになりました…!
私が質問した内容以上に、スポーツ庁からの通知文と参考資料すべてを網羅した内容で安全対策を考えてくださいました…!
また、人間起こし(トラストフォール)と言う技については最近はやり始めた技であり、スポーツ庁からの通知や参考資料では特に言及はないようです。
ですが、質問にてこの技の危険性をお伝えしたところ、実施についてどうするか検討していくと言う内容の答弁をすぐに下さったので、市でも私が質問する前から危険意識はあったのだと思います。
そして、今回の通知では人間起こしは全面禁止と決定しました。
組体操全部禁止!とするのではなく、危険な技だけを禁止として調整して下さった町田市の学校教育部は素晴らしいと思います。
これまで何度も組体操についての質問を行ってまいりましたが、ここで一区切りです。
あとは、予防可能な重大事故が繰り返し起こっていないかなど、引き続き調査してまいります。
また、体育行事についての市民の方からのご相談も受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください!